2017/07/26

中正紀念堂で歴史に触れる朝


バス停に向かって歩いている時に、信号待ちでふと気になった建物。
有名なところに違いないから(観光超初心者)、入ってみよう!と進路変更しました。


と、意外なことにMRTの駅の表示が。。?
ここを入ると


ここが有名な中正紀念堂なんですね。

英語名を見ると蒋介石のお墓、ということが分かりますが、漢字だと分かりにくいな、、と思ったものの、中正=蒋介石と知って納得したのでした。


平面図の通り、広場の奥には立派な紀念堂が建ち、


それに向かい合うように、自由廣場、と書いた門が建ちます。

とても大きく、そして奥行きのない門の様子に、ちょっとマカオのセントポール大聖堂の正面の壁を思い出しました。


両脇に相似形のように建つ建物はオレンジ色の屋根がまぶしいです。
片方がコンサートホールで、もう片方が劇場だそうです。


中正紀念堂の下まで来ると、この建物の大きさが迫ります。
ここまで来たら、この階段を上るしかない。。!


バチカンの扉みたい!
ここに上がって初めて、沢山の観光客のグループに合流しました。

広場にはほとんど人がいなかったのですが、皆さんもっと早くからいらしたのですね。
いずれにしてもものすごい日差しですから、こちらの日陰は貴重です。
すずしい~

それにしてもこの頑丈な扉、とても開くような気がしません。圧巻!


晴天の下きれいに整備された広場から、風が上がってきて気持ちいいです。


そして、とても開きそうにない、と思った扉が厳かに開いてびっくり。

そうか、ここに大勢いる観光客の人たちはこの中に入るために、ずっと待っていたんだ!とまさに今更、気づいた私達。

そういえば、衛兵交代式がある、と以前聞いたことがあるし、、
便乗して観光できる幸運を感じながら、儀式の開始を一緒に見守ることにします。


きっとエリートなのだろうなあ、と思いながら、一糸乱れぬ行進の儀式に圧倒されます。

とっても暑いのに、この制服で、行進の後は身じろぎもせず、、これってかなりつらいような気がするのですが、最先端の繊維か、はたまたひんやりアイスパッドなどが仕込まれていたりするのか。。


天井がとっても高いのですが、太陽のようなモチーフで、木枠が暖かい印象でした。

一通り写真を撮った後、横の階段を下りると、プロジェクションマッピングの部屋に着きました。


その機械がNECだったことにびっくり。
最近美術館に行っても、サムスン、LGが優勢なので、久々に見た日本メーカーに胸熱です。

中正紀念堂には外の階段を使って一気に上がってきましたが、さすがに高いだけあって、内部はフロアが分かれているのですね。
このあたりは台北の街とプロジェクションマッピングの展示になっていました。


ところでこれ


ちょっとどっきりしますね。
一昔前に流行った、マン盆栽的な、、?


田中達也という日本人アーティストの展示ポスターでした。
クロワッサンが宙に浮くこのシュールさがいいですね。

気になって調べてみたら、ミニチュアアートで有名な方なのですね。
ネットで見た写真のどれもがとても独創的で面白い!
台北で知る、日本人アーティスト。


更に1階に降りると、蒋介石にまつわるいろいろなものの展示コーナーがあり、こちらは日本語の説明もあり、楽しめました。


日本人の観光グループもいらっしゃいましたので、そちらの説明も聞きながら。。

国交のある諸外国から贈られた、数々の首飾りのデザインの違いを見るのも面白いですし、「□□国の裕福な支援者から贈られた食器。蒋先生は使わなかった。」 のようなシュールな(?)説明文を読むのも興味深いです。


思いがけず、王道な観光ができた朝でした。
入場料もありませんし、ここは一度は行ってみるべきところですね。


中正紀念堂
台北市中山南路21號